
お魚紹介シリーズ「ベラ」|良く釣れるベラの種類と見た目の違い
堤防やちょい投げで、赤、緑、オレンジ色の細長い魚が釣れて驚いたことはありませんか。その魚はベラの仲間かもしれません。ベラは見た目が派手で、釣り場では外道扱いされることもありますが、種類を知るとかなり面白い魚です。
ベラとひとことで言っても、釣りで出会う魚は1種類だけではありません。特に身近なのが、オスとメスで色が大きく変わるキュウセン、そして見た目がよく似たホシササノハベラとアカササノハベラです。
この記事では、魚そのものの種類、体色、模様、オス・メスの違いを中心に紹介します。実際の魚種判定は地域差や個体差があるため、持ち帰る前には図鑑や詳しい人、現地の情報で確認すると安心です。
- ベラってどんな魚?基本の分類と全体像
- キュウセン|オスとメスで色が大きく変わるベラ
- ホシササノハベラ|背の斑紋と目の下の線を見る
- アカササノハベラ|赤い体色と下向きの線を見る
- 3種を見分ける観察ポイント
- 持ち帰る場合の扱い方・保存方法
- 食べ方・料理の考え方
- まとめ|ベラは見た目を知るともっと楽しい魚
トミー
仕事場では鍵盤を叩き、陸ではジムでダンベルを持ち上げ、海では魚を釣り上げる、まさに異色の三刀流。サウンドクリエイターとしての感性と、筋トレ...
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ベラってどんな魚?基本の分類と全体像
ベラは、ベラ科に含まれる魚の総称として使われることが多い名前です。日本沿岸の浅い岩礁、砂地と岩場が混ざる場所、堤防の足元、藻場まわりなどで見られます。口は小さめで、体は細長く、横から見ると少し平たい種類が多いです。
釣りでは、ちょい投げ、胴突き仕掛け、探り釣り、虫エサを使った釣りで掛かることがあります。キスを狙っているときにベラが釣れたり、エサだけを器用に取られたりすることもあります。小さな口でエサをつつくのが上手な魚です。
見た目が派手でも、まずは落ち着いて観察する
ベラは赤、緑、青、黄土色などの色が入り、初めて見ると毒魚ではないかと不安になることがあります。一般的に食用にされるベラもいますが、派手な見た目だけで安全かどうかを決めるのは避けましょう。知らない魚は、写真を撮って種類を確認するのが基本です。
子ども連れの釣りでは、魚を触る前に大人が針の位置、ヒレ、ぬめり、魚の暴れ方を確認します。ベラは強い毒を持つ魚として紹介されることは少ないものの、針が付いたまま暴れるとけがにつながります。観察は安全な場所で短時間にしましょう。
ベラはオス・メスで色が変わる魚がいる
ベラの仲間には、成長にともなって性別や体色が変わるものがあります。代表的なのがキュウセンです。小さいうちはメスとして成熟し、大きくなるとオスへ変わる個体が多く、オスは緑色系、メスや幼魚は赤っぽい色として見分けられることがあります。
一方で、すべてのベラが同じように分かりやすくオス・メスを見分けられるわけではありません。ホシササノハベラやアカササノハベラでは、雌雄差に加えて個体差や成長段階、光の当たり方も関係します。釣り場では、雌雄だけで判断するより、種類ごとの模様や目の下の線を合わせて見ると分かりやすくなります。
キュウセン|オスとメスで色が大きく変わるベラ
キュウセンは、釣り人にとってもっとも名前を聞きやすいベラのひとつです。関西や瀬戸内周辺ではなじみ深い魚で、地域によっては食用としても扱われます。細長い体に黒い縦縞が入り、オスとメスで色の印象が大きく違うのが特徴です。

キュウセンのオス|緑色系で黒い筋が目立つ
キュウセンのオスは、緑色から青緑色の体色が目立ちます。体側には黒っぽい筋が入り、全体として鮮やかな印象になります。大きな個体ほどオスであることが多く、地域によっては「青べら」と呼ばれることがあります。
キュウセンのメス|赤っぽい体に黒い縦縞
キュウセンのメスや若い個体は、オスに比べて赤っぽい色をしています。体側には黒い縦縞が入り、オスの緑色とはかなり印象が変わります。地域によっては「赤べら」と呼ばれることもあります。
キュウセンを見るときのポイント
キュウセンらしさを見るなら、まず体色と縦縞を確認します。緑色系ならオス、赤っぽい体色ならメスや若い個体の可能性が高い、という大きな方向で見ると初心者にも分かりやすいです。あわせて、砂地と岩礁が混ざる浅場で釣れたかどうかも手がかりになります。
ホシササノハベラ|背の斑紋と目の下の線を見る
ホシササノハベラは、ササノハベラ属の魚です。アカササノハベラとよく似ているため、初心者には見分けが難しい種類です。体は左右に平たく、黄土色、緑がかった色、赤みを帯びた色など、個体によって印象が変わります。

ホシササノハベラのオス|黄土色から緑がかった体色
ホシササノハベラのオス相を見るときは、黄土色から緑がかった体色、背中側の斑紋、目の下から後方へ伸びる黒っぽい褐色の線に注目します。
ホシササノハベラのメス|赤みや黄土色が混ざる淡い印象
ホシササノハベラのメス相は、オス相より小さめで、体色がやや淡く見えるイメージで扱います。黄土色、緑がかった色、やや赤い色が混ざることがあり、背の斑紋や目の下の線を確認することが重要です。
ホシササノハベラを見るときのポイント
ホシササノハベラで特に見たいのは、目の下の線の向きと長さ、背中側の斑紋です。アカササノハベラと似ているため、体が赤っぽいかどうかだけで判断しないようにします。赤みのあるホシササノハベラもいるため、線が胸びれ方向へ大きく曲がるかどうかが大切です。
アカササノハベラ|赤い体色と下向きの線を見る
アカササノハベラも、ササノハベラ属の魚です。名前の通り赤やオレンジ色の印象が強く、ホシササノハベラとよく似ています。見分けでは、体色だけでなく、目の下の黒っぽい褐色の線が胸びれ方向へ下がるかどうかを見ます。

アカササノハベラのオス|赤・オレンジが濃く線が下へ曲がる
アカササノハベラのオス相を見るときは、赤からオレンジ色の体色、目の下の黒っぽい褐色の筋に注目します。この筋が胸びれ方向へ下に曲がり、胸びれ近くまで達することが、ホシササノハベラとの見分けで大切なポイントになります。背中側に目立つ斑紋が少ないことも合わせて見ましょう。
アカササノハベラのメス|やや淡い赤橙色で背の斑紋は少ない
アカササノハベラのメスは、オスよりやや淡い赤橙色や赤褐色に見えることがあります。背中側の斑紋は少なめで、体側の白点も目立ちにくい印象です。
アカササノハベラを見るときのポイント
アカササノハベラは、赤やオレンジ色の体、目の下から胸びれ方向へ下がる線、背中に目立つ斑紋が少ないことを合わせて見ると分かりやすくなります。体が赤いからアカササノハベラと決めつけず、顔の線の方向まで確認しましょう。
それぞれのベラは食べられるのか
ベラの仲間には食用にされる種類があります。ただし、種類や地域によって評価は分かれますし、小型の魚は身が少なく、下処理の手間もかかります。
ここでは、記事で紹介したキュウセン、ホシササノハベラ、アカササノハベラについて、食べる場合の考え方を整理します。知らない魚や見分けに迷う魚は、無理に持ち帰らないことも大切です。
キュウセンは食用として知られるベラ
キュウセンは、ベラの中でも食用として名前を聞きやすい魚です。特に西日本や瀬戸内周辺ではなじみがあり、地域によっては煮付け、塩焼き、唐揚げなどで食べられます。白身で淡泊な魚として扱われることが多く、きちんと下処理すれば家庭料理にも使いやすい種類です。
ただし、小さすぎる個体は食べる部分が少なく、処理の手間に見合わないことがあります。食べるなら、ある程度のサイズがあり、鮮度よく持ち帰れる魚に絞るのがおすすめです。釣れた直後に種類とサイズを見て、持ち帰る分だけ早めに冷やしましょう。
ホシササノハベラは食べられるが地域差がある
ホシササノハベラも、食べられる魚として扱われることがあります。ただし、キュウセンほど食用魚としての印象が強くない地域もあり、釣り場では外道としてリリースされることもあります。食べるかどうかは、地域の食文化や家庭での扱いやすさも含めて判断しましょう。
ホシササノハベラは小型が多く、ぬめりやウロコの処理も必要です。数匹だけ持ち帰るより、食べきれる量と処理できる時間を考えて決めるほうが現実的です。見分けに迷う場合は、写真を残してリリースし、次回以降の参考にするのもよい方法です。
アカササノハベラも食用にできるが確認は慎重に
アカササノハベラも、食べることはできる魚として扱われます。ただ、ホシササノハベラとよく似ていて、釣り場で一瞬見ただけでは判断しにくいことがあります。食べる前提で持ち帰るなら、目の下の線や背中の斑紋などを確認し、種類を大きく取り違えていないかを見ておきましょう。
赤やオレンジ色の魚は見た目が派手なので不安になりやすいですが、色だけで危険と決めつける必要はありません。一方で、知らない魚を無理に食べる必要もありません。アカササノハベラらしい魚が釣れても、種類に自信がない場合や小さすぎる場合は、リリースを選んで大丈夫です。
食べるかどうかはサイズと鮮度で決める
3種に共通して大切なのは、食べきれる量だけ持ち帰ることです。ベラはぬめりがあり、ウロコや内臓の処理も必要です。小さな魚をたくさん持ち帰ると、下処理だけで疲れてしまうことがあります。初めて食べるなら、無理のない数に絞ると失敗しにくくなります。
食べると決めた魚は、早めに冷やして鮮度を保ちます。食べない魚や種類に自信がない魚は、乾いた地面に長く置かず、できるだけ元気なうちに海へ戻しましょう。釣れた魚をすべて食べる必要はなく、観察して名前を知るだけでも十分に価値があります。
鮮度よく持ち帰る場合の扱い方・保存方法
ベラは食べられる魚として扱われることがありますが、持ち帰るかどうかは種類、サイズ、鮮度、家庭で処理できる量で判断します。見た目が分からない魚、極端に小さい魚、弱っていない魚は、無理に持ち帰らずリリースする選択も自然です。
持ち帰る際は、持ち運ぶ時間にもよりますが、釣り始めからしようしている保冷剤と海水だけだと心許ないので、保冷力をアップさせる必要があります。

クーラーボックスに入れていた海水は抜いてしまって、保冷力アップの為に氷を追加します。氷の量は魚全体に行き渡る程度で大丈夫です。
魚を入れる際は、必ず魚を厚手にビニール袋に入れます。そのまま入れてしまうと、氷に直接触れて氷焼けしてしまったり、真水の氷に触れて身に水が入ってしまいます。冷たい空気は下に流れていくので、氷は魚の上に置くのが正しいとは思いますが、私は心配症なので上下に薄く置くようにしています。この入れ方で魚の身が不味くなった事はありません。
また、クーラーボックスの上蓋ぎりぎりに魚を置いてしまうと外部の熱の影響も受けやすいので注意しましょう。
冷蔵保存について
持ち帰った魚を冷蔵保存する際は、下処理をしっかり行うことが重要です。内臓をしっかり取り除くことと、水分をしっかり拭き取ることで保存性が高まります。
また冷蔵保存する際は、魚をジップロックに入れ脱気しましょう。空気を減らすことで酸化を抑え、より鮮度を保つことが出来ます。冷蔵保存で4日程度は鮮度を保つことができます。
※上記の期間内でも調理・食事の際に少しでもおかしいと思った場合は、食べない方が良いです。
冷凍保存について
冷凍保存をする際も、冷蔵保存の場合と同じく内臓と水分をしっかり取り除き、脱気した状態で保存してください。
冷凍保存の場合は、2週間程度の保存ができます。
※上記の期間内でも調理・食事の際に少しでもおかしいと思った場合は、食べない方が良いです。
解凍方法
冷凍した魚を解凍する際は、魚を袋に入れたまま氷水に浸けて解凍を待つ方法がベストです。時間がなければ袋に入れたまま流水で解凍する方法で良いと思います。
常温で解凍してしまうと身がブヨブヨして美味しくなくなってしまうので要注意です!
冷蔵・冷凍保存する際の脱気には真空保存出来るフードシーラーがオススメです。
| 調理器具 | 商品リンク | ポイント |
|---|---|---|
|
アイリスオーヤマ 真空パック機 フードシーラー 真空保存 VPF-M60 |
魚を冷蔵・冷凍保存する際に真空状態で保存し酸化を防ぎます。専用の袋が安いので、毎回新しい袋を使いたい魚にはオススメです。 |
ぬめりとウロコをやさしく処理する
ベラはぬめりがあり、ウロコも処理が必要です。塩を軽く使ってぬめりを落とし、うろこ取りや包丁の背でウロコを取ります。小型の魚は力を入れすぎると身が崩れやすいため、ボウルや袋の中で落ち着いて作業すると片付けもしやすくなります。
内臓と血合いは早めに処理する
持ち帰った魚を食べるなら、内臓と血合いを処理します。小型魚は作業が細かくなるため、無理に強くこすらず、流水を使いながらやさしく落とします。処理後は水気を拭き、冷蔵して早めに調理しましょう。
商品紹介メモ
| 調理器具 | 商品リンク | ポイント |
|---|---|---|
貝印 SELECT 100 うろこ取り DH-3016 | 台所でも船の上でも場所を選ばず使えます。力も入れやすく簡単にうろこが取れます。 |
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食べ方・料理の考え方
ベラは地域によって評価が分かれる魚です。キュウセンは西日本、特に瀬戸内周辺で食用として親しまれることがあります。一方で、東日本では外道として扱われることもあります。筆者は愛媛出身ですが、ベラは食べたことがありません(笑)
食べるかどうかは、地域の食文化、魚の種類、鮮度、家庭で処理できる量を見て判断しましょう。
唐揚げは小型のベラでも試しやすい
初めてベラを食べるなら、唐揚げが試しやすい料理です。下処理した魚の水気を拭き、塩こしょうやしょうゆで軽く下味をつけ、片栗粉をまぶして揚げます。小型魚でも香ばしく仕上がりやすく、ぬめりや小骨が気になりにくくなります。
味噌汁や煮付けも候補になる
ベラは白身で淡泊な魚として扱われることがあり、味噌汁や煮付けにする考え方もあります。小型魚は骨が気になるため、子どもに出すときは大人が身をほぐして確認しましょう。初めて食べる魚は、少量を加熱料理で試すのが安心です。
分からない魚は食べない判断も大切
ベラの仲間は種類が多く、似た魚もいます。食べられる魚として紹介される種類がある一方で、種類を確認できない魚を無理に食べる必要はありません。見分けに迷う場合は、写真を撮ってリリースする、または詳しい人に確認してから次回以降の参考にするのが安全です。
釣った魚を食べる経験は楽しいものですが、食べきれない量を持ち帰ると負担になります。家族釣りでは、必要な分だけ持ち帰り、食べない魚はできるだけ元気なうちに戻すことも大切です。
まとめ|ベラは見た目を知るともっと楽しい魚
ベラは、堤防やちょい投げで出会いやすい身近な魚です。カラフルな見た目から不安に感じることもありますが、キュウセン、ホシササノハベラ、アカササノハベラのように種類を分けて見ると、体色や模様の意味が少しずつ分かってきます。
キュウセンはオスとメスで色の差が大きく、オスは緑色系、メスや若い個体は赤っぽい体色と黒い縦縞が目立ちます。ホシササノハベラとアカササノハベラは、目の下の線の向き、胸びれまで届くか、背中の斑紋があるかを見比べると整理しやすくなります。
持ち帰る場合は、種類が分かる魚、食べきれる量、鮮度管理できる状態に絞りましょう。食べ方は唐揚げや味噌汁などがありますが、食べることだけが正解ではありません。釣れた魚を観察し、名前を調べ、必要な分だけいただく。そう考えると、外道と思っていたベラも、釣りを深くしてくれる大切な魚になります。
シチュエーションで探す
釣り方で探す
エサ釣り
ルアー釣り
船釣り






