
【PEラインとは?】ナイロンやフロロとの違いや選び方を初心者向けに解説
リールへ巻く「糸」を決めるだけで、釣りはグッと楽になります。今回はPEラインの基礎からナイロン・フロロとの違い、安全、道具と費用、選び方、メンテまでをやさしくまとめました。
- PEラインとは?基本と仕組み
- ナイロン・フロロとの違い(比較表でサクッと理解)
- 安全・注意点(指切れ・結束・風対策)
- 失敗例と回避(トラブルシュート)
- 選び方の手順(号数・強度・色・コスパ)
- 対象魚・釣りシーン別の使い分け(季節の考え方)
- 必要な道具と費用(リーダー・ノッター等)
- マナーと扱い(回収・処分・周囲配慮)
- 交換・メンテ手順(巻き替え・保管)
- まとめ

トミー
仕事場では鍵盤を叩き、陸ではジムでダンベルを持ち上げ、海では魚を釣り上げる、まさに異色の三刀流。サウンドクリエイターとしての感性と、筋トレ...
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PEラインとは?基本と仕組み
PEラインは「超高分子量ポリエチレン繊維」を細く編み合わせた糸。イメージとしては、細い糸を何本も三つ編みやロープみたいに編み込んだものです。軽くて水に浮きやすく、同じ太さならナイロンやフロロよりも圧倒的に強いのが特長。伸びが非常に少ないので、魚の小さなアタリが「ピン!」と糸電話の糸みたいに手元へ伝わります。
一方で、表面はサラサラで摩擦に弱く、岩や堤防の角に擦れると傷つきやすいという弱点があります。だからこそ先端に「ショックリーダー」と呼ばれる別素材(多くはフロロ)を結んで使うのが基本です。

編み本数は主に×4、×8、×12など。×4はコシがあり耐摩耗にやや強い反面、ザラつきで音が出やすい。×8や×12はしなやかで飛距離・感度に優れるぶん、価格は少し上がります。
号数(太さの目安)とlb(ポンド=強度の目安)という二つの表記が混在しますが、初心者は「号数で選びつつ、パッケージの実測lbを確認」するのが分かりやすいです。
用語ミニ辞典:
・号数…糸の太さの目安。数字が大きいほど太い。
・lb(ポンド)…引っ張り強度の目安。1lb≒約0.45kg。
・編み本数…何本の細繊維を編んでいるか。×4/×8/×12など。
・リーダー…先端に結ぶ別素材の糸。擦れ・ショック対策。
・下巻き…スプール容量に合わせるための土台ライン。
ナイロン・フロロとの違い
ざっくり言うと、飛距離と感度はPEが最強、トラブルの少なさとコスパのバランスはナイロン、擦れに強く沈みやすいのがフロロ。ナイロンは適度に伸びてショックを吸収し、価格も安め。フロロは硬めで沈みやすく、根ズレ(岩などとの擦れ)に強い。PEは比重が軽くて風や潮の影響を受けやすい半面、同じ太さで強度が高いので細くしても切れにくく、ルアーの飛距離が伸びます。
家族釣りで「まず1本」と言われたら、扱いやすいナイロンでもOK。ただ、アタリを感じる楽しさや飛距離を体験させたいならPE+リーダーに挑戦する価値は十分あります。

遊び方で最適解は変わります。次章以降で安全や失敗パターンも踏まえて、実際の選び方を具体的に落とし込んでいきましょう。
安全・注意点
まず押さえたいのは「無理をしない」こと。PEは伸びが少ないため、キャスト時の結び目やガイド傷があると一気に高切れすることがあります。
風が強い日は糸ふけ(余った糸の弛み)でトラブルが増えるので、スプールを指で軽く押さえてライン放出をコントロールし、着水直前に一瞬ブレーキをかけると団子状の絡みを予防できます。
回収時はリールに過度な角度で負荷をかけず、根掛かり(海底に引っかかる)したらロッドを寝かせてラインを手に巻き付けずに、厚手のタオルやグローブ越しに引くのが安全。
失敗例と回避
私がやらかした代表例は「高切れ」「すっぽ抜け」「スプール食い込み」の三つ。
高切れはキャスト直後にパチンと切れてルアーだけ彼方へ…原因は結束不良やガイド傷、オーバーヘッドで振り抜き過ぎなど。回避は結束部を必ず濡らしてゆっくり締め、摩擦熱を防ぐこと。
すっぽ抜けはノットの巻き付け回数不足や締め込み不均一。しっかり荷重をかけて均等に締めれば安定します。
スプール食い込みは細いPEを強く引いた後にラインが段差へ潜り込み、次のキャストで放出が止まる現象。ドラグを締めすぎず、ラインを均一に巻き、スプールバンドで保護すると改善します。
現場の応急処置:
高切れ後は残ったPEの先端50cmほど切り捨て、劣化部を除去します。
軽微な毛羽立ちはリーダーを少し長め(1.5m→2m)にして使い続けられますが、色落ち・ザラつきが広範囲に及ぶなら無理せず巻き替えしましょう。
風絡みは、一度スプールから10〜20m引き出してテンションをかけながら巻き直すと復帰しやすいです。
選び方の手順
選び方は「魚→号数→編み本数→長さ→予算」の順で決めれば迷いません。
まず狙いの魚の重さ・引きに合わせて号数を決定。
堤防サビキ・ちょい投げ:0.6〜0.8号、ライトゲーム(アジ・メバル):0.3〜0.6号、シーバス・エギング:0.6〜1.0号、船のライト系:0.8〜1.5号が目安です。
長さはスピニングの小中型番手なら150mで十分。根掛かりやカットで減ったら前後を入れ替えて延命できます。ドラグを使う釣りなら細めにして飛距離と感度を優先、根の荒い場所や大型狙いなら太めに振って安心感を。
価格は×8以上で上がりますが、トラブル減で結果的にルアーのロストが減るならコスパ良好です!
対象魚・釣りシーン別の使い分け
堤防サビキは流れに乗せやすい0.6〜0.8号+フロロ2〜3号のリーダーで十分。春〜初夏は風が強い日が多いので、太め側(0.8号)で糸ふけを抑えると快適です。ちょい投げのキスやハゼも同様。
ルアーのシーバスは0.8〜1.0号+フロロ3〜4号で、秋のベイトが多い時期は飛距離重視、真冬は感度重視で×8にすると小さなバイトも拾いやすい。
エギング(アオリイカ)は0.6〜0.8号+フロロ2.5〜3号。船のライトタックルはエリア規定(号数指定)があることが多いので事前確認を。潮流が速い夏場は細め、ウネリが出やすい冬場は太めで安定させるイメージです。
「混雑した堤防」「横風が強い日」「夜間」はトラブルが増えます。釣り場が混む日は、糸が横に走らないよう角度を意識し、となりの人の流し方に合わせるだけで絡みは激減します。
必要な道具と費用
最小限は「PE本体」「フロロリーダー」「ラインカッター(PE対応のハサミ)」。
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| 釣り針 | 商品リンク | ポイント | 号数 |
|---|---|---|---|
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シマノ PEライン ピットブル8 300m 1号 | 「IZANAS®」を使用した高強度、低伸度のPEライン。表面が滑らかで抵抗が少ない為、良く飛ぶ! | 1号 |
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| リーダー | 商品リンク | ポイント | 種類 | 太さ | 強度 |
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VARIVAS ショックリーダー フロロカーボン 30m 20lb | 他のリーダーに比べて非常にしなやかで結びやすい点が魅力!結ぶのが苦手な初心者にもオススメ! | フロロカーボン | 5号 |
VARIVAS ショックリーダー フロロカーボン 30m 30lb | 他のリーダーに比べて非常にしなやかで結びやすい点が魅力!結ぶのが苦手な初心者にもオススメ! | フロロカーボン | 8号 |
| プライヤー | 商品リンク | ポイント |
|---|---|---|
シマノ ADプライヤー RH TYPE-F | PEラインのカット、スプリットリングの接続など多用途に対応。先が細く細かい作業が非常にやりやすい。 |
マナーと扱い
【安全メモ】ラインの切れ端は海鳥や生き物に絡みます。絶対にその場に残さない事が大切です。
小さなジッパー袋や「切れ端ポーチ」を常にポケットに入れ、出たクズ糸はすべて回収して持ち帰ります。
堤防では風で舞いやすいので、切る前に指で軽く束ね、短くしてから袋へ。ゴミ箱が満杯のときは必ず自宅へ。
交換・メンテ手順(巻き替え・保管)
交換の目安は「色落ちが激しい」「毛羽立ち」「結束部の潰れ」が出たとき。
釣行後は真水で軽く洗い、影干しで乾燥。直射日光は劣化のもとです。
保管は直射日光と高温多湿を避け、スプールバンドでラインの飛び出しを抑えるだけで次回のトラブルが激減。ドラグは緩めておき、次回使用時に再調整すればギア類の負荷も軽減できます。
まとめ
PEは「細いのに強い」「感度バツグン」「飛ぶ」。ただし、摩耗に弱いのでリーダー必須、そして結束と安全のひと手間がカギです。堤防中心なら0.6〜0.8号+フロロ2〜3号から。風が強い日は太めに、根が荒い場所はリーダーを一段上げる。これだけでトラブルは大きく減ります。
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